製造元や産地は表記されるべき

<東京新聞> 2014年1月12日

農薬検出問題で、マルハニチロホールディングスと子会社アクリフーズが自主回収を進める市販用冷凍食品約五十品目の三分の一以上は、他社のプライベートブランド(PB)商品だ。その一部は製造者の記載がなく、消費者団体は「気付かずに食べる危険がある」と指摘している。

制度上は製造者を記載しなくても問題はなく、消費者庁の阿南久(ひさ)長官は制度改正を考えていないとした上で「今回のようなケースでは記載は重要だと思う」とも述べた。同庁は食品表示法の施行に向け表示の基準づくりを進めており、
製造者の記載が検討対象になる可能性が出てきた。

回収対象のうち「アクリフーズ群馬工場」の表示がない商品を販売していたのはイオン(千葉)、西友(東京)、バロー(岐阜)の三社。イオンは「オリジナルブランドの責任は販売者が持つべきだ」と説明。西友は「自社ブランドなので表示していない」、バローは「製造元の意向に合わせている」としている。(以下省略)


農薬検出問題での回収対象商品の三割以上がプライベートブランドで、
しかも、そのプライベートブランドの中には製造者の記載がないそうな。
健康被害がでる問題であれば、製造元を書いてない商品は怪しすぎて買えません。
ロブスターを伊勢海老と表記して販売してました等とは、根本的に違う問題です。



プライベートブランドになれば産地や生産工場を、表記しなくても良いとは、
いったいどういう論理なんですかね。さっぱり理解できません。



昨今中国産や韓国産だと、いくら安くしてもなかなか売れません。
言い換えると、相場より安い商品で製造元や産地の表記がなければ、
中国産や韓国産だと考えた方が良いのかも。



この手の事件は、今後も起こり得ますので、プライベートブランドであっても、
製造元の表示を義務付けた方が、消費者にとって有難いことは間違いなさそうです。



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