越えられない壁

Sponichi Annex  2013年11月8日 止まらない食材・メニュー偽装

ホテルオークラは7日、運営する13ホテルと関連会社3社のレストランなどで提供した計235品目の使用食材とメニュー表示が異なっていたと発表した。
また大丸松坂屋百貨店も、レストラン17店で表示と異なる食材を使っていたと発表。 名門ホテル、老舗百貨店で連日発覚する食材の虚偽表示問題に、菅義偉官房長官は「極めて遺憾」と批判。「立ち入り調査を含めた徹底した取り締まりが必要」と表明した。
エビや貝類などを使ったメニューの虚偽表示は、全国各地でホテルを運営するホテルオークラやJALホテルズをはじめ、大丸松坂屋百貨店や東急百貨店などが相次いで発表するなど、さらなる広がりを見せた。

なんだか収集がつかないレベルに達してますね。
これほどまでの数になってくると、今公表してしまえば、
該当する企業にとっては、一番ダメージが少なく済みそう、
などという事情もあったりして。



ところで、魚沼産のコシヒカリは有名で、いわゆるブランドです。
その魚沼産のお米に関して、以前からまことしやかに囁かれていましたが、
生産量(収穫量)に対して、流通量が多すぎるのだとか。



偽装は赦しがたい行為であることに変わりありませんが、
背景には、日本人特有のブランド志向が招いた弊害とも言えそうです。
ものの善し悪しの判断を他者に委ねている証左でしょう。



野菜や果物にしても、形の悪い物は売れないというのは、
普通に考えると、おかしな話です。



最近では、中国産、韓国産の食品は敬遠する人が増加傾向にありますが、
中国産、韓国産食品の輸入量は減少していません。
何が起こっているのかは、推して知るべし、ですね。



livedoorニュース 2013年11月8日 食品偽装に中国人「まだマシ」

(前略) 林萍在日本さんは、日本で問題になっている食品偽装の一例として、中国産のウナギを国産と表示した事例や、オージービーフを和牛と表示した事例を紹介したところ、微博ユーザーから「日本でも偽装があるなんて信じられない」、「日本人は良心を失ったのか」などといった驚きの声が寄せられた。
 しかし、多くの中国人ユーザーは「たいした問題ではない」と思ったようで、「こんなことで謝罪してたら、中国ではきりがない」などのコメントが寄せられた。
それもそのはずで、「偽装と言っても、別にメラミンや下水油、発がん性物質が入っていたわけじゃないじゃないか」というコメントのとおり、中国における食品安全の問題は日本で相次でいる食品偽装問題とは次元が違うものばかりだ。
 そのため「日本人はまじめすぎる」というユーザーや、「わが国のレストランで日本の偽装レベルができていたら十分だ。少なくとも食べられるものを使っているんだから」というコメントもあり、中国人からすれば「偽装には当たらない」という意味なのだろう。
 また、「わが国では国産牛肉をオージービーフと偽装する」というコメントのとおり、中国では国産品に対する信用が極めて低いため、外国産と偽装するケースも少なくない。(以下省略)

中国人は、相変わらず逞しいですね・・・。
さすがは、世界一丈夫な胃腸を持つ民族(僕の主観です)。



上記の記事内にある通り、「メラミンや下水油、発がん性物質が入っていたわけじゃない」。
これはかなり大事なところを衝いているのではなかろうか。
同じ偽装であっても、人体に有害か否かは、大きな壁があると思います。



食品の偽装が次々と発覚していることもあって、
すっかり忘れられた感がありますが、ある意味で事の発端になったとも言える、
イオンの中国産米混入事件は、殆ど騒ぎになりませんでした。
僕の主観によると、重金属汚染(カドミウムヒ素、鉛など)を含む、
中国産のお米の方がより悪質だと思うのですが (拙・偽装工作)。



ところで、オージービーフを和牛と称して販売する手法が、
問題になっているのが昨今の社会現象ですが・・・。
中国人いわく、「わが国では国産牛肉をオージービーフと偽装する」。



つまりは、和牛、オージービーフ、中国産、
という牛肉における序列を認識していることになります。
図式化するとこんな感じですかね?
和牛 >>>>> オージービーフ >>>>> 越えられない壁 >>>>> 中国産



実は、なかなかにユーモア溢れる民族だったりするのでしょうか。 
少しだけ好感度があがりました。