誰が助けたか報道せず

このところ、300隻の漁船を装った工作船と、巡視船とは名ばかりの軍艦を
尖閣諸島の周辺海域に展開して、日本に嫌がらせをつづけていた中国ですが、
工作船の一隻がギリシャ船とぶつかる事故があった模様です。



事故が発生するやいなや、中国の軍艦はさっさと海域から離脱、
ギリシャ船と工作船が取り残され、日本の海保に救助されたのだとか。



中国の巡視船(軍艦)は、事故が発生した現場付近に居合わせたはずですが、
速やかに逃亡したということは、この手の事故が起きた時に、
どう対処すれば良いか把握していなかったことになります。



あれ?こういう時のための巡視船でしょうに、何かおかしいですね?
ようするに、尖閣諸島の周辺海域は、中国の海域どころか、
管理さえできない他国の海域であることを証明したわけです。<産経新聞> 2016年8月11日 『報道では誰が助けたかも触れず』

尖閣諸島沖縄県石垣市)周辺海域で中国漁船の乗組員6人が海上保安庁の巡視船に救助された沈没事故について、中国外務省の華春瑩報道官は11日声明を発表し、海保の巡視船が救助にあたったことには触れずに「6人の中国人船員が救助され、中日両国の公船が行方不明の船員の捜索を全力で行っている」と言及した。

 華氏は「われわれは中日の関係部門が引き続き協力して事故に適切に対応することを希望する」と主張し、中国側も救助活動にあたっていることを強調した。

さっさと逃亡しておきながら、「中国側も救助活動にあたっていることを強調」
とはこれいかに。中国人はメンツを重んじると言いますが、
おそらく、面子の意味が日本のそれとは異なるのでしょう。



対外的に取り繕っても、中国政府の要請で展開していた偽装漁船の乗組員は、
仲間を見捨てて逃げさっていく軍艦をみているでしょうから、
信頼は著しく低下し、不信感が募るばかりでしょうね。



ところで、救助された偽装漁師6名は、石垣島の病院に運ばれたようですが、
お帰りの際は、飛行機で帰国ということになります。
尖閣が中国の領土なら、なぜ日本の海保に救助され、
日本の病院から飛行機で帰ってくるのでしょうね?