移民であろうと給食は豚肉

2016年1月22日

デンマークのラナース市議会が「デンマークの食文化を学ばせるため、学校給食では豚肉を用いること」を義務付ける議案を1票差(賛成16-反対15)で可決。極右政党のデンマーク国民党が発議し、保守政党のヴェンスタが同調。左派政党や人権団体は猛反対。

イスラムでは、豚肉を食べることが禁忌になっていますが、
「学校の給食で豚肉を用いる」という法案が可決されたそうな。
いろんな民族が入り混じった学校で、宗教ごとに給食の材料を
分けてつくるとなれば、かなりの労力が必要になります。



従いまして、他民族が混じる学校であろうとも、それまで通り、
自国の食文化に倣った給食を提供するは当然でしょう。
郷に入らば郷に従え、というやつですね。
他国にお世話になるという事はそういうことです。



とはいえ、建前上は、「デンマークの食文化を学ばせるため」だそうですが、
これは露骨な移民排除の意思表示でしょう・・・。



「豚肉がでる日もあるけど、ここはデンマークだから我慢してね」
ということなら納得できますが、わざわざ豚肉を用いることを
法律化してしまうのですから、物議を醸しそうです。
中には、イスラムに対する侮辱だと受け止める人もいるに違いない。



けど、デンマークは小国ですから、明確な意思表示をしておかないと、
入り込んだ移民にあっという間に乗っ取られてしまいかねません。
なかなかに難しくて悩ましい問題です。