難民問題を巡るメルケルさんの憂鬱

<読売新聞> 2015年12月14日 『独首相、難民「大きく減らす」…批判に妥協か』

シリア難民らが欧州に流入している問題で、ドイツのメルケル首相は13日、 公共放送ARDのインタビューで、ドイツに入国できる難民数を今後、減らしていく方針を示した。 国内では受け入れを巡る混乱が続いており、政権内部からも噴出する批判に抗しきれず、 妥協したとみられる。 (以下省略)

ドイツのメルケルさんが、「無制限で難民を受け入れる」と、発言したことにより、
より良い暮らしを求めた移民の動きが欧州を中心に活発になりました。
こぞって社会福祉を享受できるドイツを目指したわけです。



現在もドイツを目指して移動中の移民が、たくさんいるわけですから、
いまさら元の国に帰れとも言えないでしょうし、移民も納得しないでしょう。



一時的にドイツの周辺諸国に留まっている移民はどうするつもりでしょうね。
日本にも、「引き取れ」とか、これまで以上に言ってきそう。



行き場を失った純粋な難民ではなく、より良い暮らし、社会福祉
目指した経済移民なのですから、大量に受け入れてしまうと、
自国民(ドイツ人)から不満がでるのは当たり前です。



ドイツでは好調だった自動車分野で移民を安い労働力として使う
腹積もりだったのでしょう。ところが、肝心のVWが、ご存知の通り不正がばれて、
会社の存続さえ危うい状況で、移民を雇うどころではありません。<ロイター> 2015年12月10日 『日本は移民政策が必要、労働力確保で中国に負ける可能性=河野担当相』

[東京 10日 ロイター] - 河野太郎行政改革担当相は10日、ロイターのインタビューで、日本は人口減少に対応するため、総合的な移民政策を策定する必要がある、との考えを示した。さもなければ将来的に、外国人労働者の獲得競争で中国に負ける可能性があるとしている。(以下省略)

国を問わず、移民が必要と連呼する人たちは、賃金が安くて、
きつい労働環境のところに移民を割り当てることしか考えてませんね。



移民だって、きつくて割の合わない仕事を好んでやってくれません。
他に待遇の良い仕事が見つかれば必ずそちらへ行くでしょう。



安易な考えで移民を入れてしまうと、後々大変です。
「帰ってください」と言っても、素直に従ってくれるわけがありません。
日本はヨーロッパ、ドイツで起こっている事から学ばなくてはなりませんね。