中国はADBに130億ドルをまだ返してません

<新華ニュース>   2015年12月13日  『アジア開発銀行、北京の大気品質改善のため中国に3億ドルの貸付』

英紙「フィナンシャル・タイムズ」の10日付記事では、アジア開発銀行は、北京の大気品質改善に3億ドルの貸付を提供する。(以下省略)

環境汚染を改善するための投資であれば、中国主導のAIIBが、
まさしく積極的に貸し付けるべき案件です。



「日本もバスに乗り遅れるな!」と、しつこいくらいAIIBへの
加入を煽り続けた政治家や新聞社がありますが、
資金がまったく集まらずAIIBはすっかり頓挫してますね。



無格付け債権まで発行しているくらいですから、日本やアメリカが
参加しない限り、今後もAIIBにお金が集まることはないでしょう。
「ADBなんて日本の銀行みたいなもの」と、悪態をついてましたが、
いまさら、ADBからよく借り入れなんて出来ますね。いや、さすが中国さん。



けど、中国がADBから新たに借り入れなんてしていると、
AIIBの信用はさらに低下すると思うのですが、
追い詰められて、なりふり構っていられないということでしょう。
ADBから借りたお金を資金にして、しれっとAIIBで貸し付けたりして・・・。



汚染された空気が、風にのって日本にも到達するため、
アレルギー症状に悩まされる日本人は増加する一方です。



中国の大気汚染は、残念ながら日本も他人事ではありませんので、
大気汚染を解決するためには、やむを得ず貸し付けるしかない、
という考えはわからなくもありませんが、今回もこれまで通り、
融資した資金が有効利用されることはないでしょう。



そもそも中国は、ADBから借りた130億ドルをまだ返してません。
大気汚染問題は、本当に厄介ですね・・・。