なにこの出来レース

<産経新聞> 2015年5月18日 『「消費税10%超」の道筋つけたい財務省の駆け引き』

安倍晋三首相は今春、周辺にこう述べ、財政健全化を名目に消費税率を10%よりもさらに引き上げようと画策する財務省に不快感を示した。財務省がさまざまな政府文書に消費税率10%超の可能性を生じさせる文言を盛り込ませようとしていることに、首相は神経をとがらせている。

景気が悪化すると、政権の支持率が低下してしまうのは周知の事実ですが、
それを考えるとやっぱり財務省の権力は強大ですね。



しかも増税しようが、増税により景気が悪化しようが、
矛先が財務省ではなく、時の政権政党に向くという。
まさしく特権階級という名が相応しいです。



消費税が5パーセントの時は税込みの価格表示でした。
今でも良心的な店は税込み価格も併記してあったりもしますが、
8パーセントになってから、価格+税という表示になったのが煩わしいですね。



980円+税だと、千円出して、おつりが来るどころか、
不足分の小銭が必要だったりしますので、なんだか失敗した気分になります・・・。

民主党政権を倒した安倍政権も、昨年4月の消費税率8%引き上げによる景気減速に悩まされた。 景気動向は支持率に直結するため、首相としても敏感にならざるを得ない。いくら財政健全化に有効だからといって、消費税10%超増税を軽々に認めるわけにはいかないのだ。

ここは突っ込みどころでしょうか。つい先日、日銀総裁が、
増税により景気が悪化したのは予想外だった」と仰ってましたが。



この引用記事も、さらなる消費税増税への布石のように聞こえますけどね。
8パーセントにあげたことによる景気後退が予想外で、歳入が減ったのなら、
10パーセントを見直そう、という声があっても良さそうなものですが、とんと見かけません。
なんでしょうね、この出来レース感・・・。