日銀総裁が増税の失敗を認めたわけですが

<時事通信> 2015年5月13日 『悪影響は「想定以上」=消費増税―黒田日銀総裁

日銀の黒田東彦総裁は13日、参院の「国民生活のためのデフレ脱却及び財政再建に関する調査会」に出席した。黒田総裁は2014年4月の8%への消費税率引き上げについて「経済に想定以上の影響を与えたのは事実だ」と指摘。駆け込み需要の反動減や実質所得の減少による消費の低迷が「やや予想を超えた大きさだったと認めざるを得ない」と語った。 (以下省略)


「消費税増税による景気の悪化は想定外でした」と言ってるわけですが、
多くのブロガーが、「増税したら必ず景気は悪化して却って税収は減る」
と指摘し続けていたわけですが・・・。



事実上、失敗を認めているわけですから、普通なら消費税を下げるなり、
最低でもこれ以上、増税するという発想はでてこないでしょう。
なにせ、増税しても税収が減るのですから。



ということは、福祉のためだの、年金のためだのといいつつも、
実際には税収を増やすことが目的なのではなく、
増税することが目的になっていることの証左でしょう。



消費税を3パーセントあげただけで、これほど景気に影響を与えるということは、
消費税を下げれば、逆の意味で景気に影響を与えるという発想はないのでしょうか。



外国人観光客に対しては、消費税を免税措置にして、
既に相応の経済効果を発揮しています。
それなら、日本国の主役である国民にこそ適応するべきでしょう。



たびたび、「国民ひとりあたりの借金が〜」と、不安を煽る記事を見かけますが、
そもそも赤字国債の発行するのは、税収不足を補うためのものです。
それを、増税してさらに税収を減らしてどうするのかと。



けど増税政策が失敗しても、主導である財務省は一切責任を問われず、
どういうわけだか、政治家が叩かれるんですよね・・・。