基軸通貨ドルに対する挑戦

<ロイター> 2015年4月15日 『AIIB融資、人民元の利用を中国が働き掛け』

中国はアジアインフラ投資銀行(AIIB)による融資と決裁に使う通貨に人民元を加えるよう加盟国に働き掛ける。香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが15日、シンクタンク関係者の話として伝えた。

 また同紙によると、アジアのインフラ支援のために中国が設立したシルクロード基金とAIIBに対し、特別な基金を設け人民元建ての融資を行うよう促す。

支払いが人民元建てになると、当然中国は紙幣を刷り放題ですから、
他国からはドルを集めて、元で支払うというパターンみたいです。
中国はまったく損をしませんね・・・。



というか、日本の所有する円とドルを元手にして、中国が元を刷りつつ、
基軸通貨ドルに取って代わる、最初からこれが目的だったのでしょう。



今のところ、AIIBが準備できる通貨は、元とユーロです。
EUの経済疲弊と比例して、ユーロの価値は随分と低下してしまいましたから、
必然的に金融機関としてAIIBの信用は相当低くなりそうです。



それにしたって、中国のATMからは偽札が普通にでてくるうという出鱈目ぶりです。
はっきりいって、中国元なんて中国でしか使えないでしょう。
観光客だと下手したら中国国内でさえ、元ではなく、円かドルでの支払いを要求されます。





融資を受ける国は、通貨として信用のない中国元を押し付けられるわけですか。
日本が参加しない限り、バスは永遠に発車できないような気がしてきました。