拒否する理由しか見当たらない

<時事通信> 2015年4月6日 『アジア投資銀、拒否理由ない=福田元首相

福田康夫元首相は6日、東京都内で講演し、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に関し、「先進国として拒否する理由はない。基本的には賛成せざるを得ない案件だ」と述べ、日本も参加すべきだとの考えを示した。(以下省略)

AIIBは当然ながら、中国元をベースにする腹積もりでしょうけれども、
当面は莫大なドルが必要となります。



それで、ドルを大量に保有している国家と言えば、もちろんアメリカ、
次いで日本です。つまり、AIIBは日本が保有するドルをあてにしていたと考えられ、
仮に参加してしまったりすると、ATM扱いされること間違いなし。



さらに、麻生大臣が中国側に、「議決権はきちんと確保されるのか?」
と質問を投げかけた件も未だに応答なしですから、
不透明で不条理な資金運用をする気満々とみて差し支えなさそう。



まあ、平気で約束を反故にして居直り、強弁するのが得意な国ですから、
どんな取り決めがなされようともまったく安心できません。



極めつけは、「バスに乗り遅れるな!」と煽りつつ、実際に期限が過ぎ去っても、
未だに日本の参加を促しているあたりは怪し過ぎますね。
そりゃ、カモの日本が不参加ならエンジンの乗ってないクルマみたいなものですけど。


フクダ氏は、「拒否する理由はない」と仰ってますが、
むしろ、拒否する理由しか見当たらないような??
ぶっちゃけ、日本が不参加で困っているのは、AIIB加盟国でしょう。
ここは、このまま遠くから見守るのが吉。



追記
2015年4月7日 『岸田外相「AIIBに参加すると日本は1000億円単位の出資」 』

(前略) 岸田大臣は、AIIBには融資の決定権限が不透明なことなどの問題点があり、中国側に問い合わせをしているものの、しっかりとした回答がない状況だと説明しました。政府は6月の最終期限に向けて、参加の是非を判断することにしています。


 

麻生大臣が質問していた決定権限の詳細は、やっぱり未だに未回答でしたか。
中国にとって都合良く運用したいだけでしょうから、
決定権限の詳細なんて煮詰めてないだけでしょうけれども。



それはそうと、いつのまにやら最終期限が6月になったのですね。
なんでバスはいつまでも出発しないで日本を待っちゃってるのよ(笑)。
どうぞ日本に構わず出発なさってください。