不思議な国です

<毎日新聞>  2014年11月14日  『サンゴ密漁 福岡地裁の無罪判決がきっかけか?』

(前略)  福岡地裁は10月15日、長崎県五島市沖でサンゴを取って外国人漁業規制法違反の罪に問われた中国人船長に対し「日本の領海だと認識していなかった」と無罪を言い渡し、中国国内でも報じられた(判決は確定)。

「中国で捕まれば懲役5年から10年の刑になり、家族の生活が成り立たなくなる。日本では捕まっても無罪、有罪でも罰金刑で釈放される。これでは『泥棒さん日本にいらっしゃい』と言っているようなものです」。

日本領海内での中国人による大規模なサンゴ密漁ですが、
そのきっかけとなったのが、「福岡地裁の判決である」という記事です。



サンゴの密漁で捕まった中国人に無罪と判決した模様。
その判決が中国でも報道されたことをきっかけに、
我もわれもと、中国人の密猟者が押し寄せることになったそうな。



無罪判決を下した根拠が、「中国人密漁者は日本の領海だと
認識していなかったから」なのだとか。



それにしても、「知りませんでした」が通用しないのが法律だと思っていましたが、
上記の無罪判決では異なる解釈だったようです。
件の中国人船長が密漁を認めているにも関らず、日本の裁判所が
無罪判決にしてしまうとは言いえて妙ですね。



たとえ日本で捕まっても罰金を支払えば釈放されるうえにサンゴが返却され、
密漁したサンゴを売りさばけば支払った罰金よりも、はるかに多くの収入が入る 、
さらには、海上自衛隊はもちろん、海上保安庁からも攻撃される可能性はゼロ。



密漁するにあたって、殆どリスクらしいリスクが存在しないのであれば、
サンゴの密漁者が後を絶たないことは必然でしょう。
日本とはつくづく不思議な国です・・・。