何故と言われましても

2013年11月12日 <野球>日本が台湾への感謝を表す横断幕

台湾台北で先日行われた野球の日本代表と台湾代表の試合で、日本代表チームが台湾の人々へ向けて東日本大震災義援金に感謝を表す横断幕を掲げたことが、ネット上で話題となっている。
横断幕には中国語で「東日本大震災の時の援助を、日本は永遠に忘れません。私たちは心から台湾人民に感謝しています」と書かれていた。
このニュースに「中国版ツイッター」と呼ばれる簡易投稿サイトには多くのコメントが
寄せられた。以下、寄せられたコメントの一部。

「これぞ小日本(※日本の蔑称)のやり口だ」
「中国の援助にはなぜ触れないのだ?」
「日本人は口では何とでも言う。信じてはいけない」 (以下省略)




なんで中国の援助には触れないのか、と言われましても、
日本vs台湾戦には、まったく関係ないので、
中国の支援金に触れる方がおかしいでしょうに。



とはいえ、対戦したのが中国であれば、
「中国の支援に感謝」と記された横断幕が掲げられたはず。



台湾は国家規模のわりに金額が異常に多かったことと、
救助(レスキュー)でも、いち早く手を挙げてくれたものの、
当時の政権与党である民主党が拒否するなど、
台湾には非礼の限りをつくしてしまった感があります。



中国に配慮しているのでしょうけれど、
日本の報道や、当時の政権は台湾に対して明らかに距離をとっており、
支援に対する感謝を伝える術がなかった、という事情もありますので、
こういう機会に、感謝の意を示すことができて良かったと思います。



今振り返ってみても、東日本大震災から間もない頃、
決して経済的に余裕はないであろう、国からも支援を戴きました。
フィリピンでの台風被害も、他人事では済まされません。



自衛隊の派遣要請に、速やかに応えることができたのは、
英断だと思う次第です。