文化財の盗難

2013年10月31日

国の重要文化財 全国で76点所在不明
国宝を含む国の重要文化財が、各地で所在不明になっていることが、NHKの取材で明らかになりました。
その数は全国で76点に上り、文化財保護法で義務づけられた届け出をせずに重要文化財が無断で売買されていることから、文化庁は所在不明の実態について確認を進めることにしています。
国は、歴史上、芸術上、価値の高い文化財が海外に流出することなどを防ぐため、仏像や絵画、刀剣など1万点あまりを、重要文化財に指定しています。(以下省略)

<テレ朝ニュース> 2013年10月28日

福岡県添田町のお堂で27日朝、町指定文化財の守護神像3体が盗まれているのが見つかりました。
 警察などによりますと、27日午前7時すぎ、添田町の上中元寺薬師堂から、町指定の文化財十二神将」のうち、3体が盗まれているのを管理者の男性が見つけました。3体は高さ約90センチの木製で、鍵のかかったガラス戸の中に祭られていましたが、ガラス戸はバールのような物でこじ開けられていたということです。
 薬師堂の管理者:「どんな形でも良いので返して頂きたい」薬師堂の入り口には普段から鍵はかけておらず、無人だったということです。

日本各地で、文化財の盗難が相次いでいるようです。
そういえば、韓国に持ち出された対馬の仏像も未だに返却されません。
そろそろ1年も経過しようというのに。



福岡県添田町での盗難事件の記事を見る限り、
一応防犯はしているものの、極めて脆弱そうです。



万全な防犯体制をとると、経費が嵩みますから、
取りうる対策にも、自ずと限界があるのでしょう。



海外に流出することなどを防止するために設定したはずの、
重要指定文化財指定ですが、万全な防犯対策をとれない現状では、
盗っ人にとって、「狙うべき文化財リスト」になっているような・・・。



重要指定文化財に指定するだけではなく、
国や市町村から、防犯対策としての補助金を検討するべきでは。