シカ対策に


読売 2012年6月3日

日本オオカミ協会は、食害が深刻な地域で外国産オオカミを放って「撃退」することを提言。4月に約9万5000人分の署名を環境省に提出した丸山直樹会長は「猟師の負担軽減にもなり、生態系も守られる」と話す。一方で「オオカミの増え過ぎと、人や家畜への被害も心配」(環境省)と否定的な見方もある。

1年ほど前にも同様の記事を見かけましたが、継続して検討中でしたか。
狼を放って繁殖させるなど、とんでもない暴論のような気もしますが、
狼には、下記のような逸話があります。



とある地域に、オオカミに追われたシカの群れが、
オオカミから逃れるべく決死の覚悟で海を渡った。



シカの群れの大半は溺れ死んだが、数頭はなんと無人島に到着。
その後、数年を経て天敵のいない島で、シカは謳歌を極める。
ところが、さらに数年後、シカの数が増え過ぎて食料である木が激減してしまい、
今度はシカ自身の行いにより食糧難の窮地に立たされる。



そこにシカを追ってきた?オオカミが無人島に到着。
すると、シカの数は減っていき、オオカミが増え始める。



このままいけば、シカの二の舞となりオオカミが食糧難に陥るかと思いきや、
オオカミは一定の数以上には繁殖せず、それに伴って、
捕食されるシカも一定の数を越えることなく、
草食、シカ、オオカミのバランスが保たれました。めでたしめでたし。
(うろ覚えなので、細部は違っているかもです)



要するに、狼は繁殖する数を自らコントロールして、
生態系のバランスを取れる種族であるがゆえ、
シカ対策に最適です、というお話。



とはいえ、蛇退治にマングースを放ってしまったものの、
マングースは蛇を襲うことはかなり稀で、黒うさぎやヤンバルクイナ
好んで捕食してしまったという、笑えない悪例があります。



狼が放たれたら、捕獲が難しい鹿ではなく、もっと弱い野生動物や、
繋がれている家畜が狙われそうな気がしないでもありません。
下手すれば、人が襲われるかもしれませんし・・・。



西宮 ながた整体院