誘導型


先日、某報道番組にて、調査アンケートなるものが実施されていました。
そのアンケートに、以下のような設問がありました。

2010年代半ばには、消費税が10%になる予定ですが、増大する社会保障費に対応するためには、さらなる消費税増税の必要性も指摘されています。あなたは、何パーセントまでなら許容範囲だと考えますか。

増税に対する可否は一切問わず、既に増税が前提となっていますので、
まったくもってフェアじゃないどころか、悪意のある設問です。



さらに、この設問の選択肢は、「10% 15% 20% 25%以上 その他」
とあり、最低税率が10%に設定されています。



上記の5択だと、「10%」もしくは、「その他」が多数を占めることになり、
「アンケートによると、過半数の方が10%はやむなし、という調査結果がでました」
という流れになってしまいます。



アンケートの詳細を知らずに、結果だけを繰り返し聞かされると、
「それだけの人が10%の増税を容認しているなら自分も・・・」
と同調してしまうのが、人の性というものです。



最初から結論ありきの、あからさまな誘導型のアンケートの典型ですな。



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