思い起こすと


産経新聞 5月25日

東京電力福島第1原子力発電所1号機への海水注入が、菅直人首相の言動を受け55分間中断したとされる問題で、東京電力が、海水投入の3時間以上前の3月12日午後3時20分ごろ、経済産業省原子力安全・保安院に海水注入する旨を事前報告していたことが24日、分かった。
首相らが海水注入の協議を始める2時間40分前にあたる。首相は国会で「東電から海水注入の報告はなかった」と答弁しており、政府説明にまたも矛盾が浮上した。


思い起こすと・・・。
「初期の頃に東電が、海水注入を渋ったから事態が悪化してしまうが、
 首相が毅然として、リーダーシップを発揮し海水注入を指示する。
 おかげで最悪の事態は回避できましたぞ。首相がんばりました」
というニュアンスで、報道されていたような。



その後、緊急事態でありながら、自社の利害を優先するとはけしからん!
東電の全資産を投げ打って、損害賠償にあたるべし!
という世論が形成されていったわけですが、実際のところ、
東電は非常事態のマニュアルに従って、適切に対応していたのかもしれません。



仮にそうだとすると、東電が賠償問題に及び腰であることも頷けます。
「なんで、うちばっかり叩かれないかんの」 
と考えたとしても、ある意味、それは正常な反応といえるのでは。



是が非でも徹底的に究明してもらいたいところですが、議事録がない・・・。
本来、政治家が権謀術数を弄するのは、自国民に対してではなく、
国際社会、外交面において発揮されるべきものではなかろうか。



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