円安ではいかんのか?

衆院議員選挙後は、、なんだか「円安」が紙面を賑わしている感があります。
ほとんど毎日と言って良いレベルだとかと思われます。



業界によっては、円安になって困る産業もあるでしょうけれども、
1ドル=120円という水準は、2000年頃であって、
それほど昔の古いお話ではないです。



それで、2007年に1ドル=117円だった円が、民主党政権になり、
2012年に1ドル=70円代になったわけです。
その後、自民党政権に戻り、円の水準も当時に戻ったというだけの話でしょう。



それなら、円が120円になり困っている業界の皆さんは、
70円代になっていた頃は円高によるメリットを享受していたはずですよね。
それを円安地獄とか言っちゃいますか・・・。<日刊ゲンダイ> 2014年12月26日 『再び120円台 年の瀬円安地獄』

(前略) 庶民生活は円安地獄にまっしぐらだ。輸入価格の高騰で値上げラッシュは続き、来年1月からは「カップヌードル」や「一平ちゃん生麺」、冷凍食品、食用油など生活に密着した商品が一段と値上がりする。(以下省略)


民主党時代に急激な円高を招いてしまったがゆえに、
国内の企業は生き残りを掛けて、海外に工場を移したわけです。
人件費がかなり違ってきますから、そうなりますよね。



それで、いわゆる、国内産業の空洞化を招いてしまったわけですが、
再び円安になり、ここにきてようやく日本国内に工場を戻す動きも出始めています。
工場が戻れば、雇用が増えます。というか、空洞化したままでは、
日本の雇用は思うように上がらず、経済も成長しません。



現在の為替水準を維持できれば、日本国内へ産業の回帰は進むでしょう。
景気回復に向けて、避けて通れない道かと思われます。