何ゆえに他人事?

大雪での除雪作業は、自治体が管理し、自衛隊の出動を要請しない場合は、
主に建築業の仕事になるのですが、その建築業界において、人員不足、
重機不足となっていることが、除雪作業が思うように進まない要因のひとつになっています。<東京新聞> 2014年2月18日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014021802000134.html

建設業の人手不足が深刻化している。縮小傾向にあった建設市場が、震災復興に加え自公政権の公共事業積み増しで急膨張したためだ。経済にも影響が出始めている。抜本的な将来像を描くべきだ。(中略)
 問題が深刻なのは、影響が広く国民生活に及び始めたことだ。公共工事の入札不調が全国でみられ、待機児童問題で急がれる保育所の開園や病院などの整備が遅れている。慌てた政府は、消費税増税後の景気対策となる補正予算の確実な執行を求めたが、安易な公共事業増加のツケは明らかだ。(以下省略)

うーん、論調がものすごく他人事ですね・・・。いや、びっくりするくらい。



そもそも建設業の人員不足はなぜ起こったのかといいますと、
民主党政権時に、「コンクリートから人へ」のスローガンの元で、
公共事業を大幅に削減してしまい、建築業界で廃業が相次ぎ、
さらには、若者が離職せざるを得ない状況をつくりだしてしまったことにあります。



つまりは、公共事業が増えたではなく、公共事業を大幅に減らし、
その時期に倒産が相次いでしまったことが原因でしょう。



民主党政権では、公共事業を大幅カットしたことを誇らしげに語っていたではないですか?
さらには、「たまにしかおきない事のための予算は無駄」と、
除雪のための予算まで、仕分けしてましたよね?



公共事業=悪しきもの、と吹聴しまくったマスコミにも責任があるでしょう。
公共事業といえば、なんでも叩いていた事に対する反省がまったく見られないどころか、
民主党とマスコミは、未だに公共事業が無駄だと公言してます・・・。



建築に関しては、人を増やせば直ぐに人員を確保できるわけではないです。
当然ながら、外国人労働者の受け入れでどうなるものではありません。
体力も技術も必要とされる職業であるだけに、立て直すのはかなり厄介で、
かなり深刻な問題です。どうすんのよ、これ・・・。