都知事選雑感

<朝日> 2014年2月9日 http://www.asahi.com/articles/ASG294JLLG29UZPS001.html

原発ゼロ」を掲げた2候補のうち、宇都宮健児氏は各世代から偏りなく得票したが、細川護熙氏は20代、30代の得票率が極端に低かった。20年前に首相を辞め、政治活動から遠ざかったためか、若年層にとって存在感が薄かったようだ。
 若年層で細川氏を上回ったのが田母神俊雄氏で、特に20代では24%の票を集めた。一方、60代は7%、70歳以上は6%と低率だった。戦争を知らない世代に浸透したのは、ネットを上手に活用したことが要因だろう。(以下省略)

田母神さんと戦争を結びつけようとしているのは、田母神さんが元自衛官で、
さらには田母神さんご自身、日本が大好きな方だからですかね。



戦後70年位ですから、軍隊経験者は90歳前後になり、
民間人として空襲等を経験してるのは70代ですね。
それなら、40代、50代は確実に戦争を知らない層になるわけで。



というわけで、戦争を知る知らないはまったくもって無関係です。
年齢層により、得票率に大きく差が着いたのは、
今回の選挙に関らず、普段の情報収集をネットに頼る人と、
既存メディアである新聞、テレビに頼る人との違いでしょう。





ようするに、既存メディアの影響力が及ぶ年齢層と、
影響力が及ばない年齢層があるということですね。
それにしたって、今回も無茶苦茶な印象操作です・・・。



この記事だけでも、ネットを情報源とする層からは、
より一層不信感を招くだけでしょうから、今後は益々
既存メディアの影響力が及ばない層は増加する一方でしょう。<朝日> 2014年2月9日

(前略) 細川氏都知事選で「脱原発」を訴えたが、「脱原発が争点にならず、なかなかとり上げられなかった。脱原発を争点にさせまいとする、そういう力が働いた。いま日本は原発なしで発展していくか否かの分岐点に立っている」と述べた。「(都知事選は)戦前の日本に戻すかのような今の政治に立ち向かう戦いでもあった」とも指摘した。(以下省略)

いやいや、なかなか取り上げられなかったどころか、
報道では、本来の都知事選挙に不釣合いなくらい脱原発一色でしたよ。



脱原発を争点にさせまいとする力が働いた」と言われると、
なんだか陰謀めいているような・・・。



そもそも、東京都知事選には軍事も原発も、本来ならあまり関係のない話題で、
そこに無理やり原発問題を捻じ込もうとする姿勢の方が異常です。