円高是正

日経 2013年1月21日

これまで中国は、人民銀行が市場の人民元買いを吸収することで人為的に自国通貨を安めに誘導し「為替操作国」と非難されてきた。中国は米国の製造業を空洞化することで「失業」を輸出している、ともいわれた。そして今、日本が「デフレを輸出する国」「隣国の雇用を奪いデフレ脱却を図る国」として国際社会から「イエローカード」を突き付けられている。

なりふりかまわず全力でデフレ脱却に動く政権の言動に対し、選挙民は半信半疑ながらも心地良い響きを感じるかもしれない。しかし、環太平洋経済連携協定(TPP)参加は逡巡(しゅんじゅん)し、隣国を踏み台にしても国益を優先、となると国際的反発を誘発する。
本欄1月15日付「円90円秒読み 鍵握る米国発リスクオフ」に「世界モーターショーが開催されているデトロイトでは日本勢の巻き返し現象が顕著だ。ドル高が続けば、米国内産業もだまってはいまい」と書いたが、早くも自動車ビッグ3で構成する米自動車貿易政策評議会(AAPC)が、円高修正を目指す安倍政権を「近隣窮乏化策」と批判。対抗措置を大統領に要請した。

そもそも、リーマンショック以降、中国はもちろん、
韓国も国策として、為替操作つづけてきましたが?米国、欧州にしても同様です。
それに対して日本だけが何もしなかったがゆえ、現在の超円高に陥ってしまい、
日本の輸出産業が大打撃を受けてきたわけです。



それに1ドル90円でも、結構な円高水準です。
この程度で近隣窮乏化策などと言われるのは心外ですね。 
これまでの米国、欧州、中国、韓国などの
近隣窮乏化策に対して一切言及なしとはこれいかに? 



安倍総理の政策は、円安誘導政策ではなく、
円高是正政策と呼ぶのが正しい表現ではなかろうか。 



ロイター 2013年1月25日

麻生太郎財務相は25日、閣議後の会見で、日銀の金融緩和に対して海外から批判の声があることについて、金融緩和はデフレからの脱却が目的であり、為替操作との批判はあたらないと反論した。

さすがは麻生さん。頼もし過ぎる。
実際、自民政権になってからの円安傾向は、為替操作とは呼べますまい?
不当にドルやユーロをはじめとした外貨を大量購入した事実はありませんから。



安倍総理の宣言したことの大半は、老朽化が進んだインフラの再整備と、
東日本大震災で打撃を受けた東北地方の復興です。
「これまで放置していた国内への投資に力を入れます」という宣言。



どう考えても、諸外国から批難を受けるいわれはありません。
麻生さんが居てくれて、ほんとに良かったと思う今日この頃です。



西宮 ながた整体院