椎間板


背骨は、頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個の
骨が連なって形成されているのですが、
個々の骨を連結している部分が椎間板と呼ばれます。
椎間板は、90%前後が水分で柔軟性のある組織です。


立っている時や、座っている時には、
背骨は重力の影響を受るのですが、椎間板により、
圧力は分散され、骨格への負担が軽減されます。


重力から解放(横になった状態)されると、
椎間板は、水分を吸収し、必要な栄養を賄うのですが、
椎間板の水分は、加齢とともに減少します。
つまり、柔軟性が低下し、骨格への負担が増します。


椎間板ヘルニアや、腰椎分離症などを、
外科的に治療する場合は、椎間板を摘出し、
変わりに骨盤の骨などを入れて固定します。


その部分は柔軟性がありませんので、
周囲の椎間板への負担が増加します。
それにより、今度は周囲の椎間板が障害を受けてしまいます。


1度損傷した椎間板を、元に戻すことは、
不可能に近い、というのが定説ですが、
再生医療の進化により、椎間板の変性を抑制する方法が
臨床研究を行うところまで来ているそうです。
1日でも早く実用化することを、切に願う次第です。


ながた整体院