予防接種その2


予防接種には大別すると、「弱毒性ワクチン」と「不活化ワクチン」
の2種類があります>(他にトキソイドもありますがここでは割愛します)。


弱毒性ワクチンは病原体をよわらせたもの(生きた病原体)です。
不活化ワクチンは病原体を殺したうえで、免疫をつくる為に必要な成分を
取り出したものです。


弱毒性ワクチンは病原菌が生きているだけあって免疫をつくりだす力が強く
予防効果も長くつづきます(数年〜数十年)。


不活化ワクチンは既に死んでいる病原菌、ないし病原菌の一部を使用する為、
免疫をつくりだす力が弱く予防効果もそれほど持続しません。
免疫をつくりだす力が弱いということは、予防接種をしても免疫が確立されない
こともあるということです。


インフルエンザは不活化ワクチンで、予防接種は確率をあげるため
2回行うそうです
(1回めと2回目に接種するインフルエンザ・ウィルスは同じ種類です)。


予想通りのインフルエンザ・ウィルスであっても予防にならないことがある
ということになります。


弱毒性ワクチンの代表的なものとして、はしか、風疹、おたふくかぜなどがあります。
弱毒性ワクチンの場合、先に述べたとおり予防効果も長い期間持続しますので、
5歳の息子さんも一度受けていれば基本的には十分です。


インフルエンザの他に、不活化ワクチンとして代表的なものは
日本脳炎あたりでしょうか。
日本脳炎はインフルエンザのように毎年予防接種するわけではありません
(中学生くらいまでに3回程度だったと思います)。


長くなりましたが、sakiさんの質問に対する答えとして、
弱毒性ワクチン」と「不活化ワクチン」は根本的に異なりますので、
はしかを代表とする弱毒性ワクチンの予防接種は無意味なものではありません。



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