共存


感染者を隔離、というと、物々しい印象がありますが、
ウィルスの進化の方向性に影響を与える、
という意味合いでは極めて有効な手段です。


例えば、マラリアなんかだと、ウィルスが他の宿主に、
移る際(感染経路)、ご存知のとおり蚊を媒介とします。
そのとき、感染者が元気だと、迎撃される可能性が高く、
蚊にとっては都合が悪い。それは、ウィルスにとっても同様です。


ウィルスは、媒介手段である、蚊にとって都合の良い状況をつくりたい、
蚊に集られても、追い払う気力がない状態が好ましい。
よって、マラリアの症状は重篤である方が、ウィルスにとっては理に適ってます。


ところが、宿主が隔離された状態だと、
新しい宿主への乗り換えは困難となります。
短期間で衰弱してしまうと、ウィルスにとっても死活問題となり、
宿主を極力衰弱させない方向性で進化するはず。


というような、論文を以前に読んだことを思い出しました。


結論として、ウィルスを死滅させるべく抗戦するのではなく、
発症しても、さほど影響のないように、ウィルスを進化させるべきで、
うまく共存できる方法を模索するべし。
と記されてました。個人的には、納得してしまいました。
面白くて、興味深い論文でした。


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